言葉をそのまま受け取って、勝手にズレていく僕たちへ。
「あ、僕、出しましょうか?」
言葉が口から出た瞬間。
その場にいた全員が、
「……え?」
という顔になりました。
あの何とも言えない静けさ。
そして僕だけが状況を理解していない感じ。
今思い出しても恥ずかしいです。笑
先日、別事業所へ打ち合わせに行った時のことです。
打ち合わせが終わり、
雑談モードに入っていました。
その時、
うちの部署の先輩が他部署の方に向かって言ったんです。
「いやー、今日お金忘れたんで、ジュース買ってくださいよ」
すると周りがクスクス。
でも僕は笑いませんでした。
なぜなら、
本気で信じたからです。
「あ、この人、本当にお金忘れたんや」
と。
そして何の迷いもなく財布を取り出し、
冒頭の名セリフを放ちました。
「あ、僕、出しましょうか?」
・・・。
・・・・・・。
完全にスベりました。
先輩は困っていたわけではありません。
場を和ませるための冗談です。
関西人なら日常的に飛び交うやつです。
でも僕は、
言葉を100%そのまま受け取っていました。
帰り道。
一人で反省会です。
「言葉を素直に受け取りすぎやろ、オレ」
と。
でも、
歩きながらふと思ったんです。
これ。
笑い話で終わらないな、と。
なぜなら僕たちは、
毎日のように同じことをしているからです。
営業でも。
職場でも。
家庭でも。
「検討します」
と言われて、
本当に前向きに検討してもらえると思う。
「大丈夫です」
と言われて、
本当に大丈夫だと思う。
「好きにしていいよ」
と言われて、
本当に好きなようにして怒られる。
ありますよね。笑
もちろん相手は嘘をついているわけではありません。
でも、
言葉だけで本心の全部を表現しているわけでもありません。
言葉の裏には、
感情があります。
背景があります。
期待があります。
不安があります。
そして、
本人も気づいていない本音があります。
だから、
言葉だけを聞いているとズレるんです。
むしろ、
真面目な人ほどズレます。
僕みたいに。
言われた通りに受け取るからです。
では、どうしたらいいのでしょうか。
最近僕が意識していることがあります。
それは、
一呼吸置くこと。
相手の言葉を聞いて、
すぐ反応しない。
ほんの1秒。
たったそれだけです。
そしてその1秒で考える。
いや、
正確には考えません。
興味を持ちます。
この人は、
なぜ今この言葉を言ったんだろう。
どんな気持ちなんだろう。
どんな景色が見えているんだろう。
そうやって相手に意識を向けるんです。
実は質問型コミュニケーションでも、
最も大切なのはここです。
質問のテクニックではありません。
相手への興味関心です。
興味関心がなければ、
質問は尋問になります。
でも興味関心があれば、
質問は理解になります。
この違いは大きいです。
だから最近の僕は、
答える前に訊くようにしています。
「そう思われたのは、なぜですか?」
「何かあったんですか?」
「その時はどんなお気持ちだったんですか?」
すると不思議なんです。
最初に見えていた景色と、
まったく違う景色が出てくることがあります。
ああ、
僕は相手の言葉を聞いていたつもりで、
相手を見ていなかったんだな。
そう思うことも少なくありません。
一呼吸入れる。
興味関心を向ける。
訊く。
相手が話す。
また興味関心を向ける。
この繰り返しで、
ズレていた会話が少しずつ噛み合っていきます。
だから次に誰かの言葉を受け取った時。
ぜひ思い出してみてください。
「あ、僕、出しましょうか?」
と盛大に空気を凍らせた男のことを。笑
そして、
ほんの1秒だけ一呼吸置いてみてください。
その1秒が、
相手の見ている景色を教えてくれるかもしれません。



「好きにしていいよ」って言われて本当に好きにして怒られる・・・あるあるすぎるww
「今夜は無礼講だ!」の飲み会でとかもありそうですね?てかあるやろ(断定)
なんせ、一呼吸置くのは大事ですね!
学びになります。私も好きにしていいよと言われて、好きにしたら怒られたことあります😅